【脱ふわスピ】スピリチュアルをふわふわで終わらせないために大切なこと

深海の書斎~内省の果て~



 いつもご覧くださりありがとうございます。深海の書斎です。

 当ブログのMenuの冒頭にも記載していますが、深海の書斎では自己理解を深めることをとても大切にしています。ここでいう自己理解とは、「わたしはどんな食べ物が好きで、どんな音楽が好きで、何をしている時が一番リラックスできるか」といった趣味嗜好の範囲も当てはまりますが、もっと一人の人間としての本質的な───いかにもスピリチュアルっぽくいうと魂のブループリント(魂の設計図)の───理解を深めることを指します。
 そしてその理解を、具体的に自分の生活レベルに落とし込むこと。これが人間としての自分を魂で生きるために、最も大切なことだと考えています。

 自己理解を深める方法は、世の中にはたくさんあります。自己啓発本を読んだりセミナーに参加する方法もあります。仏教などから学ぶこともありますし、占いに分類されるような鑑定もありますよね。わたしは正直、そのどの方法でも良いと思っています。受け取る姿勢、使い方次第ですし、必要なタイミングで、適切な方法で、どれか一つに傾倒したり妄信することなく、自分をしっかりと持った上で取り入れていけば良い。そう思っています。

 わたしは、占いや鑑定を受けた経験もそれなりにありますし、また自身でもまだまだ十分ではありませんが勉強してきました。その中で、「スピリチュアルを具体的に生活に落とし込む」って本当に難しいなと思うんです。

 スピリチュアルの多くが抽象的な表現で語られます。それ故になんとなくわかるような、ふわふわした印象を与えます。これはある意味では仕方のないことなんですが、「え、それで、どうすればいいの?もっと具体的に教えてよ!」と思ったことがある方、いらっしゃると思います。

 たとえばチャネラーさんなどが高次元の存在から受け取るメッセージは抽象的なことがありますが、高次の内容であればあるほど、抽象的にならざるを得ません。

 例え話でわたしなりの解釈をご説明します。

 あなたが理想的な家を建てたいとします。その理想的な家は、あなたの頭の中にしかありません。家を建てるために設計士さんを雇ったあなたは、まずは頭の中にある家の様子を設計士さんに伝える必要があります。 

 「玄関を入って廊下を進むと右手にはキッチンがあって、キッチンから見通せる開放的なリビングがあって……」

 こんなふうに、うっとりしながら頭の中にある家の様子を、身振り手振りもつけて伝え始めます。
 設計士さんは、それを聴いて間取りを描いていきます。

 「こんな間取りでいかがでしょうか?」
 「わたしの理想はそうじゃないわ、キッチンはもっと広いほうが良いし動線もこうじゃなくて……」
 「では、こんな感じでしょうか?」
 「キッチンは良くなったけど、リビングにはもっと大きな窓が欲しくて……」

 こんなやりとりが何度も繰り返されて、ようやく「これよ!わたしの理想の家はこれ!」という設計図が出来上がります。出来上がった設計図をもとに申請して建築の許認可を得て、ようやく工務店に依頼。数か月かけて工事をしてもらい、現実の世界にようやく、理想的な家が建ちます。

 この一連のやりとりと流れが、まさに高次の計画やメッセージを現実世界に落とし込むプロセスそのものです。

 頭の中にしかなかった家(五次元以上のところにある計画やメッセージ)は、設計士さんという「現実創造担当」にとって、非常に抽象的なものです。なぜなら、未だ存在しない見たこともないものだからです。それを何度も何度もやりとりをすることで設計士さんの中で理解が進み、設計図面(紙や画面で視覚的に理解できる二次元情報)に落とし込まれていきます。そして工務店(設計士さんと同様、現実創造担当)の手によって、二次元に閉じ込められた情報である理想の家は、ようやく現実の建物(三次元に存在できる実態、現実創造の達成)として顕現するわけです。まとめると、

  ①感覚的、抽象的な高次の情報をキャッチ

→ ②現実創造のために敢えて二次元にまで情報を落とし込む

→ ③現実的に行動することで三次元化する


 宇宙ではきっと、こんなまどろっこしいプロセスは踏まないのでしょうが(笑)、地球ではこのプロセスを踏まないと、具体的に現実創造していくのは困難です。

 この、敢えて二次元にまで情報を落とし込む」ところが、多くの人にとって非常に難しさを与えるところかと思います。

 占いや鑑定などでせっかく自分のことを視てもらっても、なんとなくふわふわしたままで終わってしまうときというのは、この敢えて二次元にまで情報を落とし込む」が不十分か、もしくはできていないからではないかと思います。
 娯楽目的で占いや鑑定を楽しんだりするならそれで構わないと思うのですが、たとえば人生の岐路に立っているとき、どうしても解決したいことがあるときなど、本当に悩んだり真剣に人生を考えるときには、なんとなくで終わりたくない、ふわふわのままにしたくないですよね。

 「二次元にまで情報を落とし込む」というのをもう少しわたしなりの言葉で解説すると、「自分の納得感を伴う解釈と言語化が行われること」といえます。

 つまり、抽象的な表現でふわっと掴むのではなく、自分のこれまでの人生のおおまかな流れや経験、考え方などに照らし合わせて、抽象度の高い情報を納得できる解釈で言語化することで、解像度を上げながら肚落ちさせるのです。

 これを意識するだけでも、スピリチュアルはふわふわしにくくなると思います。ご参考まで。

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