こんにちは。深海の書斎です。
どんなに正確で現実的なアドバイスをしても、まったく信じない人、受け容れない人っていますよね。何度でも同じような相談をしてくる人もいらっしゃいますね。「相談したい」「変わりたい」と口では言いながら、結局愚痴を言う人も。ご本人は、それが愚痴だと氣づいていないことも多いんですが。
そういう人は、ただ聴いて欲しいだけで、本当の意味で解決しようと思っていないことのほうが多いです。
たとえば、職場の人間関係に悩み、転職をする。すると、また似たような問題が起こって、また悩む。「ああでもない、こうでもない、わたしは悪くない、こんなに頑張っているのに!」と身振り手振りで激昂しながら愚痴を言う。聴いていた友人は「こういう氣づきがあるんじゃない?」「それは執着だよ。手放せってことじゃない?」といくら根氣よくメッセージを伝えても、一向に納得しない。「そうじゃない。わたしは頑張ってる。わたしは悪くない……」と。ずっと同じことを繰り返す。
これはわたしの友人の話ですが、人間は、信じたいものを信じるんだな、ということを強烈に教えてもらった典型例です。
「最近、〇〇さんという有名になってきているチャネラーさんに視てもらったら、こうこう言われた。どう思う?」とわたしに意見を求める。「それ、わたしがずっと言ってきたことじゃん……」と内心思っても口にはしません。要は、いくら有名なチャネラーだろうがなんだろうが、自分が納得がいかないので否定してほしい、自分の考えを認めてほしいわけです。「わたしも、その人の言う通りだと思うよ」と、わたしはそのチャネラーに同意する。
それでもね、信じないんです。ずっと、何年もね(苦笑)。
彼女は、自分が信じていることを貫きたいんです。自分の正しさを証明したいんです。それがどんなに間違っていようとも。それが、どんなに厳しい現実を作り、自分を苦しめようとも……。
彼女をはじめ、まだ握りしめていたいものがある(執着がある)人は、そのままで良いのです。これは、見捨てるわけでもなんでもなく、本人がそうしたいと願っているからです。魂は本来の方向性ではないことを教えています。でも、この地球に生きる人間としての彼女が、そうしたいと願っている。まだ体験していたいと願っている。そしてその結果として、望んでいないように見えて、きちんと望む現実をつくっている。だったら、そのままで良いのです。いえ、そのままが、良いのです。
愛とは、時に傍目から見ると冷酷に見えますね。でも、わたしは彼女のことが好きなので、こうして静観することを選びます。いつか、晴れ晴れとした彼女の笑顔と出会うことを祈って───。
人間は、信じたいものを信じます。
どんなに的を得たアドバイスやメッセージであっても、それが受け容れられる状態になければ、どんな言葉も意味を成しません。本当に解決したいことがあるなら、自分を客観視できる状態にあるのか、素直に人の話に耳を傾けられる状態にあるのか、よく観察してみてください。
そしてさらに大切なのは、アドバイスやメッセージに素直に耳を傾けた後です。
もらった言葉をただ鵜呑みにしないこと。相手や言葉を妄信するのではなく、きちんと自分の思考で咀嚼して肚落ちさせられるかどうか。
それが、”自分の人生を生きる”ことに繋がります。
あなたは、解決したいことがありますか?
素直さと、内省を心がけて、今日も良い一日を。
【本当に解決したいの?】人間は、自分が信じたいものを信じる

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