鑑定や占いの大前提


 最近よく、鑑定の様子を撮影したリール動画を目にします。

 「うわー当たってる!」とか、「(当たり過ぎて)怖い!やばい!」と非常に盛り上がっている場面を切り抜いているわけですが、やはり「当たってる!」「なんでわかるの!?」と本人が感じないと意味がないわけで、わかりやすく当ててみせるのが腕のある占い師、鑑定士なのであり、また、受ける側も「当ててほしい!」という欲求があるのが見ていてわかります。

 わかりやすく核心を突かれるような、ドキッとするメッセージが欲しいんですよね。

 そもそも、占いや鑑定って何なんでしょうか?

 娯楽として「当たってる!」というドキドキを体験したいだけなら良いですが、本当に人生を良くしたいとか、悩みを解決したいと思っているなら受ける側の心構えが必要だなとつくづく思うんです。きちんと一線を引いておかないと、「この人の占いは当たる!」「最近はこの人の占いが良いらしい!」と流行を追いかけるだけのジプシーになってしまいますし、妄信や崇拝癖のある人は悪質なスピリチュアルに騙されることにもなりかねません。

 ここで大切なのは、占いや鑑定でその人の性格や過去の出来事を「言い当てること」でも「当ててもらうこと」でもなく、それが自分を知っていくためのひとつのツールだと知ることです。

 物事を球体のようなものだとすると、右から光を当てれば右側しかよく見えません。逆に左側に光を当てれば左側がよく見え、見えていたはずの右側は見えなくなります。
 このように、物事には光の当て方(見方)によって見えるものと見えないものがあります。見えるときと見えないときがある、とも言えるし、その人のタイミングで”観”えるときが来るともいえます。

 占いや鑑定って好きな人が多いです。それは良いことでも悪いことでもありませんが、目的を持って一線を引き、結果を ”自分で” 生かしていくんだと決めてから受けることが一番大切ではないでしょうか。



 「当てること」「当てられること」に快感を覚えていませんか?



 すべては使い方次第、あなた次第、です。

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