こんにちは、深海の書斎です。
深淵な宇宙の叡智サビアンシンボルを、深海の書斎が解釈して紡ぐ【深海のサビアン】シリーズ。今日は2本目、牡牛座1度です。
果たしてどんな物語になるのでしょうか。楽しんでいただけたら幸いです。

長い年月をかけて
大地の上に山は生まれ
やがて雄大に聳え立つ
風は軽やかに踊り
木々は木漏れ日でアートを描き
鳥たちは美しい声で歌う
空が贈った愛を受け取り
十分に蓄えた豊かさは
清流となって地を潤す
たゆまぬ純粋な流れ
自然と溢れ出す清流の
なんと美しいことか
どうかそのまま、ありのまま
濁ることなかれ
滞ることなかれ
その清らかさを分け与え
流れるあなたはただ、美しい
(以上がInstagram掲載分)
ダイナミックでありながら静謐さと威厳のある、神秘的な自然を想起させるサビアンシンボル。
海から蒸発した水は雲となり、雨となり、山や大地に降り注ぎますよね。そして小川、大河となって、また海へと還っていく。姿、形を変えて、水は”円=縁”を描くように、わたしたちの生きる世界をくるくると回り、恵みを与えてくれている。わたしはいつもそんな風に、自然界のことを想っています。ありがたいことです。
「空が贈った愛」とはこの循環する水のことで、つまり”縁”のことを指し、”循環”、”輪廻”といった意味も込めて、「脈々と受け継がれ、育まれるもの」をイメージしています。
このサビアンシンボルが表す「山」は、長い時間をかけて形作られた、牡牛座らしい「安定」や「継続」の象徴なのだと思います。それは、物質的な基盤でもあり、古代の人々の叡智でもあり、先人たちが繋げてくれた想いや命そのものなのかもしれません。
そして、雄大な山が蓄えた豊かさから溢れ出すのは、それらを結集した新たな才能であり、そしてその才能を使って「与えたい」という純粋な希求なんだと、わたしは思うのです。
「自分とは何者なのか?」を探求し、物質的な基盤を整え精神的な成長を重ね、そうして得たものたちを今度は、「誰かのために(社会のために)役に立てたい」と思うのが、人間が持つ素晴らしい愛の表現方法の一つではないでしょうか。
笑ったり泣いたりしながら、ああでもないこうでもないと悩みながら、苦労して自分のものにしたあれこれを、純粋に他者の幸せのために差し出す心を、わたしは美しいと思うのです。このサビアンシンボルは「清らかな」と謳っています。したがって偽善や下心からの「誰かのために」ではないのです。純粋な、本来どんな人も持っている純粋な希求を表している。わたしにはそんな風に感じられるのです。
しかし、清らかな水も、下流に流れていけば濁ることもあります。滞ることもあります。
それでも、溢れ出す才能と想いに純粋に従い、濁っても滞っても本来の純粋さに立ち返り、己の才能に社会的な価値を見出していくことができる。1度というスタートのシンボルですから、そんな力強さも持ち合わせているサビアンシンボルなんだと、 わたしは感じています。
内側から溢れる純粋さは、まさにこのサビアンシンボルが象徴しているように、清く美しいもの。それは、どんな魂にもあるはず。
あなたの中の純粋な美しさに、あなたは氣づいていますか?
コメント